実務経験なしでも最短11ヶ月でFP技能士1級を取得する方法

国家資格であるFP技能士のなかでも最高レベルに位置するFP技能士1級。この資格は通常、一定のFP業務に関する実務経験(2級取得後1年以上、または5年以上)がなければそもそも受験することすらできません。

しかし、実は実務経験なしでも取得する方法があります。例えば、就職活動を控えた大学生の方が就職活動でのアピールとして活用するということもできてしまいます。

実務経験なしで取得できるので、例えば専業主婦の方で子育てが一段落して近く社会復帰を考えている場合や全く関連のない業務に従事しているサラリーマンの方であっても目指せます。費用はある程度かかってしまいますが、FP1級があれば一定の専門知識を持っていることをアピールすることができます。

就活で一番重要なのは希少性(学生向け)

学生の方でしたら、「就活に備えて、何か資格がほしい。」と考える方も多いのではないでしょうか。就職活動での優位性=就活生全体の中での希少性だと考えることができます。もちろん、実務経験なしでは資格があっても使いものにならないというもっともな意見もあります。しかし、この希少性という観点からは、FP1級は取得するだけで十分に強力な武器となることでしょう。大学生であれば、実務経験が大きな壁となるためこのFP1級を持っている学生はほぼいないのですから、強力なアピールポイントになります。大学生の就職活動の時期に限って言えば、公認会計士や司法書士等の難関資格を合格している学生数よりもFP1級を取得している学生の方が少ないことでしょう。未経験であっても、試験突破後に、その資格を活用して自らの活躍のフィールドを広げていくという考え方ができるのではないでしょうか。

 

FP試験制度について

FP技能士試験には、国家資格であるFP技能士試験(1~3級)と、民間資格であるCFP・AFPがあり、FP2級=AFP、FP1級=CFP程度の難易度と評価されています。

FP技能士試験(国家資格)の実施機関は、日本FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)の2団体あり、どちらで合格しても同じFP技能士と名乗ることができます。どちらで申し込んでも学科試験については共通の試験問題となります。実技試験については、各実施団体によって違い、試験科目名すら異なります。

これに対して民間資格であるCFP・AFPは日本FP協会のみが実施している資格認定制度です。AFPについてはペーパーテストを行わずFP2級技能士の合格者であることに加えて一定の研修を受けたものを認定者として受け入れていますが、CFPについては独自のCFP資格審査試験を年2回実施しその合格を要件としています。CFP資格審査試験については全6課目あり、一定の有効期限はありますが課目合格も認められます。全て合格した後、認定のための研修受講及び3年以上のFPに関する実務経験をもってCFPに登録することが可能です。

CFP、AFPは、登録後に継続的な学習や登録のために一定の研修を課すなど、より実務に即した資格といえます。

その具体的な方法とは?

その方法はCFP資格審査試験の全課目合格経由でFP技能士1級を受験するというものです。

この国家資格と民間資格は相互に関連しており、前述の通り、AFP認定のためのペーパーテストはFP2級技能士試験で代用されています。FP技能士1級は学科試験と実技試験に分かれていますが、この学科試験についてCFP全6課目合格者は免除されます。(※ここでCFP認定の必要はありません。つまり試験に合格だけして実務経験のない状態でも大丈夫です。)

そのためCFP全6課目合格者は、FP1級の実技試験の受験資格を得ることができます。

具体的なフローは以下の通りです。

  1. FP2級に合格&AFP登録
  2. CFP資格審査試験全6課目に合格
  3. FP1級実技試験(FP協会主催)に受験し合格

最短最安ロードマップ

仮に最短11ヶ月での合格を目指した場合の、やることと費用概要(最安)を説明します。

まず、AFP認定研修等を受け、FP2級の受験資格を取得します。認定研修についてはWEBやDVD等様々な方法があり、FP協会のホームページに掲載されています。価格は最安で21,600円程度。最短1ヶ月程度で修了できる認定機関もあります。(価格や期間に見合った研修内容であるため、試験への対策は自分でしっかりと行う必要があります。丁寧な説明による試験対策内容を求めるのであれば、費用や時間をもっとかけた認定研修の受講を考えた方が良いです。)

この認定研修を遅くても1年目の10月末頃までに始め11月末頃には修了、そして翌年1月のFP2級試験の受験申込をします。(受験手数料:8,700円)

1月のFP2級合格は3月上旬ですが、発表されましたらすぐにAFP認定の申請を行います。(入会費10,000円、年会費12,000円※学生の場合年会費は半額)この申請をすぐに行わなければCFPの受験申込に間に合いませんのでお気をつけ下さい。

そして4月~5月にかけてCFP資格審査試験の受験申込をします。(6課目受験の場合の受験手数料通常時27,000円)

6月のCFP資格審査試験で6課目全てに合格した場合、合格発表は7月下旬となります。その後FP協会主催FP技能士1級に学科試験免除で実技試験(実技といってもペーパーテストで合格率90%以上の試験)に受験申込みをすぐに行います。受験手数料は20,000円です。(CFP認定の申込はFP1級の取得に必要ないのでここでは割愛します。)

そしてFP技能士一級の試験を9月に受験します。これに合格すること、11月にはFP技能士一級の合格証書を手にすることができます。

 

必要な費用合計(学習に必要な書籍代等は除く)

AFP認定研修費用 22,000円(最安の場合)

FP技能士2級受験手数料 8,700円

AFP認定申請費用 22,000円(学生の場合16,000円)

CFP資格審査試験受験手数料 27,000円

FP技能士1級受験手数料 20,000円

合計 99,700円

 

AFP認定研修は課題をしっかりこなせば修了証をもらえるので問題ないと思いますので、まずはFP技能士2級の合格が最初の難関になります。独学であれば、市販本や過去問などを使ってFP2級の勉強を行います。そして試験後はすぐにCFP資格審査試験の対策に取り掛かります。1課目毎の合格率は40~50%程度ですのでそこまで難しい試験ではないのですが1回の試験で6課目全てに合格するのはかなり難しいです。市販の対策本も少なく学習方法も限られます。効率的な学習方法は過去問題の演習です。本試験では、過去問題の焼き回しのような類似問題が一定数出題されています。過去問題を他の選択肢も含めすべて理解するというのを過去5回実施分程度は行った方が良いと考えられます。余裕があれば8回分程度行えれば十分だと思います。

FP技能士1級の実技試験については過去の合格率を見ていただければわかりますが受験者のほとんどが合格する試験です。心配であれば過去問の解説本等で学習することもできます。FP1級実技試験の実施団体は、FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)の2つがあり、試験の形式も異なります。

最短スケジュールで考えた場合にはFP協会主催の試験を受験することになりますが、もしCFP資格審査試験を複数回で合格するスケジュールで進める場合には、きんざい主催のFP技能士試験(実技)を検討することもできます。きんざい主催のFP技能士試験(実技)は年2回(FP協会主催は年1回)実施されますのでスケジュールも立てやすいと思います。しかし、実技試験の内容は異なりますのでご注意ください。

 

「難しすぎる」と感じるのであれば

本当に一からの学習で、いきなりFP1級を目指すのは難易度が高すぎると感じる場合には、まずFP技能士3級の合格を目指すというのはいかかでしょうか。FP3級に合格しFP2級の受験資格を得て、FP2級に合格してから、上記の方法でFP1級を目指す方法でしたら、段階的に費用面も抑えてスケジュールを組むことができます。

こちらを参考に、最短でFP技能士1級を取得し、活躍のフィールドを広げることに繋がれば幸いです。

 

2018年7月18日公開

2020年9月5日修正

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