FP技能士試験の実施機関はどっちを選ぶ?FP協会と金財

FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士試験では、金融財政事情研究会(以下、金財)と日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(以下、FP協会)の2団体が試験を実施しています。共通する部分もありますが実施団体によって試験の内容が異なります。今回は実施団体によって違っている部分と、選ぶ基準を説明します。

受験者層や受験人数の違い

金財は、もともと金融機関との繋がりが強いため金融機関職員の受験割合が多くなっています。一方、FP協会は民間資格であるAFP・CFPの認定団体であるため、金財と比較してより独立系やAFP・CFP取得を視野に入れた受験生が多いです。

受験人数は、圧倒的に金財の受験人数の方が多いです。

そのため金財の方がより多くの受験会場が設定されています。首都圏や政令指定都市にお住まいの方は問題ないと思いますが、試験受験時に自宅から遠い受験会場で受験したくない場合には、金財での受験を検討できます。参考までにどちらもホームページ上に過去の試験会場を公表しています。今回も同じ会場で受験できるとは限りませんが、参考にすることは出来ます。

FP協会:https://www.jafp.or.jp/exam/district_list/loc_a.shtml

金財:https://www.kinzai.or.jp/info-kentei/place/index.html

 

試験内容の共通部分

・学科試験(3級、2級)

3,2級について学科試験は2つの団体で学科試験の問題は共通のものを用いています。それにも関わらず両団体の学科試験の合格率には大きな違いがあることから受験者のレベルはFP協会の方が高いと言えます。(そのため、共通の問題を用いていない実技試験について合格率から難易度を単純に比較することはできません。)

あくまでも推測ですが、金財ではあまり試験に向けて勉強できていないにも関わらず金融機関の組織運営上の問題(FP有資格者を増やそうと推進、昇進のための条件等)で受験しなければならない受験者が相当数いるのかもしれません。また、民間資格のAFP認定を見据えた人はFP協会を選択するケースが多いと考えられますが、AFPを目指す方は制度上認定研修を受けなければならないため、それを事前に受けている方はしっかりと試験に対応できるだけの知識を身につけている方が多いのかもしれません。

しかし、FP技能士試験は相対評価で合格者を決定する試験ではなく、得点率が一定の水準を超えた受験者は全て合格とする絶対評価の試験ですので、受験者のレベルによって合格可能性は変わりません。

 

・試験日程や受験料(3級、2級)

試験は2つの団体とも同日同時刻に実施され、受験料も同水準となっています。

 

試験内容の相違部分

 

実技試験の試験内容

そもそも試験の科目名から異なります。以下をご覧下さい。

 

FP協会実施科目名(実技試験 年3回実施)

3級 資産設計提案業務

2級 資産設計提案業務

 

金財実施科目名(実技試験 年3回実施)

3級 個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務

2級 個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務(個人資産以外の科目は年2回実施)

 

生損保や中小事業主相談業務で受験したい場合には、金財で受験することになります。FP協会の「資産設計提案業務」と金財の「個人資産相談業務」は科目名が違いますが実質的な試験範囲はほぼ同じです。市販のテキストも共通のものとして、学習を進めることが出来るものも多いです。受験申込までまだ時間があるのであれば、先に学習を開始し申込時期に実際に問題を解いてみて解きやすい方を受験するという方法をおすすめします。試験の内容は、金財の方は問題数が少なくまれに難易度の高い問題が出題されることもあります。FP協会の方はより過去問と同形式のものが多いように感じます。

あくまでも一つの例ですが、過去問演習などしっかり受験対策をできるのであればFP協会で受験したほうが合格する可能性は高いと思います。反対にあまり時間を割くことができない場合には金財の方が問題数少ないためた運が良ければということもあるかもしれません。実技試験の問題難易度は回によって異なるため、事前にどちらの方が合格しやすいか判別することは難しいです。

 

FP技能士1級の試験内容

1級の試験内容は金財とFP協会で大きく異なります。学科試験の実施は金財しか行っていません。FP協会は民間資格のCFP資格審査試験を実施しており、その試験をFP技能士1級の学科試験と同一のものとして扱っています。CFP資格審査試験をパスした場合は1級の学科試験免除という扱いになります。そのため学科試験を受験する場合には金財で受験を申し込む必要があります。

実技試験については、試験内容も実施時期も受験料も異なります。試験内容は、金財が面接を実施するのに対して、FP協会はペーパーテストのみです。実施時期は、金財が2月、6月(年2回)、FP協会は9月(年1回)、受験料は金財が25,000円、FP協会が20,000円です。

(FP技能士1級の実務経験なし短期取得をご検討の場合はこちらの記事をご確認ください。)

 

どちらを選ぶべき?(まとめ)

学科試験は共通であるが実技試験の内容は異なります。個人資産関連でない保険関連を受験する場合は必然的に金財を選択することになります。

試験問題との相性があります。受験者層やレベルが異なるため合格率から難易度を比較することはできません。個人資産であれば試験範囲に大きな違いはないため、勉強をある程度すすめた上で過去問を実際に解いてから判断すべきでしょう。

受験者数が多いため、自宅から近くの会場で受験できる可能性は金財の方が高いです。

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