毎月分配の大型ファンドを比較(第1回コスト水準の違い)

投資信託の純資産残高(ETF、DC専用等を除く)ランキングをみると上位3ファンドはすべて毎月分配型ファンドになっています。(2018年4月15日時点)

1.フィデリティ・USハイ・イールドF(フィデリティ)7,926億円

2. 新光 US-REITオープン 『愛称:ゼウス』(アセマネOne)7,467億円

3.フィデリティ・USリートB(H無)(フィデリティ)7,308億円

(モーニングスターファンド詳細検索参照)

http://www.morningstar.co.jp/FundData/DetailSearch.do

 

純資産残高の大きさは、そのまま投資家からの支持の大きさを表していると言えますのでこの3ファンドは日本を代表する投資信託と言えるでしょう。このいずれかのファンドをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この3ファンドの比較を通してそれぞれの良い点悪い点を分析したいと思います。

 

信託報酬(運用管理費用)の違いを比較

まず投資信託に関する費用について考えてみましょう。投資信託では以下の3つの手数料が発生します。

 

販売手数料・・・購入時に販売会社(銀行や証券会社)に支払う一回限りの手数料。販売会社によって異なる場合があります。例えばある地方銀行で購入すれば目論見書に記載の販売手数料の上限額と同じ額が取られるけれど、ネット証券で購入した場合そのファンドの販売手数料が無料である(ノーロードファンドと言われます。)、といったこともあったりします。購入金額に対して○.○○%と定められています。

信託報酬(運用管理費用)・・・投資信託を保有している限り毎日発生する運用費用。目論見書に、販売会社、運用会社、受託会社(信託銀行など)に支払われる総割合が信託報酬として示されています。費用は年率で運用額の○.○○%と定められています。投資信託が更に他のファンドを購入している(ファンドオブファンズ)場合には、上限額として割合が示されていることもあります。

信託財産留保金・・・運用会社がファンドで預かったお金を運用をしていますが、基本的にいつでも保有者の換金に応じなければなりません。他にも投資信託を保有している人もいるのに、いつでも換金に応じるとなると、多少なりとも他の保有者が迷惑を被る可能性もあることでしょう。つまり、解約時に支払うペナルティ的な意味合いがあります。この信託財産留保金も○.○○%と解約金額に対する割合で示されますが、かからないファンドも多くあります。

 

購入する前にこの3つの手数料水準をしっかりと確認しましょう。

販売手数料は販売会社によって異なるため、ここでは信託報酬について分析してみます。それぞれのファンドの信託報酬の水準は以下の通りです。

 

1.フィデリティ・USハイ・イールドF(フィデリティ)1.7064%

2. 新光 US-REITオープン 『愛称:ゼウス』(アセマネOne)1.6524%

3.フィデリティ・USリートB(H無)(フィデリティ)1.512%

(純資産残高順、各ファンドの交付目論見書より引用)

 

3つのファンドを単純比較すると、純資産残高1位のフィデリティUSハイ・イールドが一番信託報酬が多いですが、投資対象が異なれば運用に関する費用も異なって当然です。

例えば、個人投資家が株式を購入する場合を考えてみても、日本株式を購入するもネット証券ですと手数料無料の場合もありますが、米国株式を購入する場合には購入手数料もかかりますし、為替の手数料も考慮しなければなりません。

この3ファンドに限らず、投資信託の信託報酬(運用管理費用)を比較する場合にはそれぞれのファンドの投資している対象資産の違いを意識しましょう。

さて、純資産残高1位フィデリティUSハイイールドですが、このファンドの属するカテゴリーの信託報酬平均値は1.67%です。フィデリティUSハイイールドの信託報酬は1.7064%ですので平均値に対してわずかに高い(0.03%程度)程度ですね。

2位の新光USーREITと3位のフィデリティUSーREITは属するカテゴリーが同一ですが、カテゴリーの信託報酬平均値が1.66%です。新光USリートは1.6524%、フィデリティUSリートは1.512%ですので、新光は平均値に対して僅かに低く(0.01%程度)、フィデリティUSリートは平均値に対してさらに低い水準と言えます。

 

さらに以下にモーニングスターのファンド詳細のキャプチャを転載しております。フィーレベルをご覧下さい。

(モーニングスターファンド詳細検索の結果を転載)

http://www.morningstar.co.jp/FundData/DetailSearch.do

 

割安なのはフィデリティUSリート

3ファンドのなかでは、3番手のフィデリティUSリートが信託報酬の水準で一つ抜けた存在と言えますね。他の2つは平均的な水準と表示されています。

平均値と比較して0.15%の違いがあります。0.15%といえど、毎年かかる費用の割合ですので、10年運用を続ければ運用額の1.5%、20年続ければ3.0%と、馬鹿にできない水準となってきます。

しかし、信託報酬がどんなに低くても、まともな運用ができていなければ投資する意味はありません(同じ運用をするのならば安いほうが良いと言えますが)。

また、購入時だけとはいえ、そもそもの割合が大きいため、販売手数料の負担もよく考えたほうが良いかもしれません。販売手数料は販売会社に対する手数料です。同じファンドであっても、ネット証券で買えば手数料がかからないか非常に安いこともあります。証券会社の証券マンが、銀行の銀行員が、その販売手数料に見合った対価を提供してくれているのか今一度よく考えてみましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

次回、第2回は3ファンドの分配の違いを予定しています!

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